妊活中のカップルにとって、体調管理や健康維持は非常に重要です。そんな中、よもぎ蒸しの健康効果が注目されていますが、一部では妊活中には逆効果だという意見もあります。
よもぎ蒸しは、体を温め、デトックス効果も期待されますが、その効果と妊活との関連性について正しく理解することが重要です。
この記事では、妊活中の方にとってよもぎ蒸しの効果的なタイミングや適切な頻度について学んでいきましょう。
よもぎ蒸しと妊活の関係
妊娠を望む方にとって、体温の維持は重要です。理想的な体温は平熱よりもわずかに高めとされ、この状態を保つことが妊娠しやすい身体を作る一助になると言われています。体温が低いと感じる方は、内外からの温めるケアが重要です。
よもぎ蒸しは、下腹部や骨盤周りを温めて血流を促進することで、低下していた機能を活性化させます。また、よもぎに含まれるタンニンには解毒作用があり、発汗を促し老廃物や毒素を体外に排出します。この効果により、子宮の不純物を除去し、生理痛の緩和や本来の機能回復、そして妊娠しやすい体へと導いてくれるのです。
さらに、よもぎに含まれる香り成分はリラックス効果があり、質の高い睡眠をサポートします。
妊活中の方には、生理が終わってから排卵日までの期間によもぎ蒸しをおすすめしています。排卵前の低温期に下腹部を温めることで子宮内膜を厚くし、妊娠しやすい状態へと導いてくれるでしょう。これは妊活の一環として、効果的なサポートにつながることでしょう。
子宮が冷えると妊娠しにくい３つの理由
妊活中に冷えた子宮が妊娠を妨げる要因となる理由はいくつかあります。これらの理由を踏まえて身体が冷えないように気を付けていきましょう。
理由①：卵子の育ちが悪くなる
体が冷えると、命の危険を感じた体は生命維持に集中し、卵巣への血液供給が減少します。その結果、卵子の育ちが悪くなり、不妊の原因になることがあります。
血液は栄養や熱を運び、老廃物を排出する役割を果たしています。冷えた状態の血液では、健康な卵子を形成するのが難しく、将来的に赤ちゃんの健康にも影響することもあるかもしれません。
理由②：着床しにくい
妊娠を望まれる場合、温かく、血行が良い子宮が着床に適しています。しかし、体が冷えて血行不良な状態では、着床が難しくなります。着床できたとしても、子宮の機能が低下することで流産のリスクが高まるかもしれません。
理由③：女性ホルモンの分泌が低下
女性ホルモンの乱れは妊娠に重大な影響を及ぼします。体温調節の乱れから冷え性に発展し、女性ホルモンのバランスが乱れることがあります。特に黄体ホルモンの分泌が低下すると、受精卵の着床や妊娠の維持に必要な要素が不足し、妊娠しにくくなる可能性があります。
妊活中の冷え対策として、よもぎ蒸しは有効です。体を温めることで冷えを防ぎ、子宮の環境を整え、妊娠しやすい体質を整えることが期待できます。
高温期とよもぎ蒸しの関係
「現在妊活中ですが、温めない方が良い時期ってありますでしょうか？」
「精子や受精卵は熱に弱いので、熱めのお風呂に入ることや、よもぎ蒸しは排卵前にするべき。排卵後や高温期は避けた方がいい」と、思われている方が多くいらっしゃいます。
ダメになってしまったことを、高温期に温めたせいだと・・そのことを後悔。ご自身を責めてしまってる方も。なぜ、排卵後や高温期に温めてはいけないといわれているのでしょう？排卵後や高温期に温めないほうが良いといわれる・・２つの疑問。
妊活中に「温めない方が良い時期」はあるのか、という疑問を持つ方が多いかと思います。たしかに高温期では妊娠しにくい期間と言われております。ですが、本当に温泉やよもぎ蒸し、岩盤浴などの体を温めることは良くないのでしょうか？
それらについて考えていきましょう。
① 精子は熱に弱い？
精子は確かに熱には敏感ですが、女性がよもぎ蒸しやお風呂に入ることで子宮内の温度が致命的に高くなることはありません。熱による影響で精子が死ぬというよりも、男性の睾丸炎が原因で精子の数が減少することがある程度です。
女性が温泉やよもぎ蒸し、岩盤浴などにより体を温めたとしても、子宮内の温度が精子に影響を及ぼすほど体温が高くなることはありません。情報が間違っている場合もありますので、誤解せずに適切な情報を得ることが大切です。
② 高温期に温めると着床しにくくなる？
子宮は細い毛細血管が広がっており、太い血管の部位に比べて体温が低くなりやすく温度が重要な役割を果たします。栄養を運ぶための十分な血流と酸素供給は着床に重要な要素になります。
一般的には、低温期と高温期の体温差は0.5度以上あります。高温期の体温が37度を超える場合に、着床が難しくなる可能性があるとされています。高温期における体温の高さが子宮内の熱がこもってしまい、着床を阻害することがあるようです。これらは個人差があるため、ご自身の状態を知ることが大切です。
高温期においては、ストレスを避けリラックスした状態を維持することが重要です。カラダを温めることが不安を増幅させる場合は、温浴法を控えることも一つの方法です。
自分に合った温浴方法を選ぶためにも、不安を感じたら医師に相談し、自分が心地よいと感じる方法を採用することが、心と体のバランスを整える妊活につながるでしょう。
よもぎ蒸しの最適な頻度と期間
よもぎ蒸しは不妊を改善する効果的なタイミングとして、生理終了から排卵日までの期間が重要視されています。
妊娠を望む方にとって理想的なのは、生理終了後から排卵日までの期間に1〜2回の施術を行うことです。頻度よりも継続的な施術が効果的であり、体質改善には1〜3ヶ月程度の時間が必要です。自分のペースで定期的に通うことが勧められます。
ただし、よもぎ蒸しの頻度については、回数が多ければ効果が高まるというわけではありません。生理終了後に1回、その後排卵日までの間に1〜2回行うことが理想的だと言われています。
不妊症の改善に限らず、よもぎ蒸しは頻度よりも継続的な取り組みが重要です。体質改善には1ヶ月から3ヶ月ほどの時間が必要で、自分のペースを守りながらコンスタントに通うことをお勧めします。
