健康や美容を目指す多くの人々が注目する「よもぎ蒸し」ですが、その方法はさまざまであり、その中でも「黄土よもぎ蒸し」が近年話題を呼んでいます。
この記事では、よもぎ蒸しと黄土よもぎ蒸しの違いに加え、よもぎ蒸しを行う際に必要となる椅子の素材ごとの特徴やそれぞれの効果について学んでいきましょう。
よもぎ蒸しと黄土よもぎ蒸しの違いとは?
よもぎ蒸しは、座浴器の素材によって大きく分けられます。一般的なよもぎ蒸しでは木製やプラスチック製の座浴器が使われますが、黄土よもぎ蒸しは黄土製の座浴器を用いたよもぎ蒸しの一種です。
黄土よもぎ蒸しは、通常の木製やプラスチック製のよもぎ蒸しと比較して約80倍の効果があるとされています。黄土は酵素を多く含んでおり、加熱することで遠赤外線を大量に放出します。この特性により、岩盤浴よりも効果的に身体を芯から温めることが可能となります。
黄土よもぎ蒸しは、その特有な素材からくる効果を活かし、よもぎ蒸しの効能をさらに引き出すことができるとされています。身体にとってより効果的な温熱療法として注目を集めています。
素材別の椅子の特徴とメリット・デメリット
よもぎ蒸し用の椅子は、主に木製、プラスチック製、黄土製の3種類があります。
木製椅子
木製の椅子は手頃な価格で手に入り、快適な座り心地が特徴です。
また、ひのきなどの木材は水に強く汚れにも強い上、防虫・抗菌・抗カビ効果があり、管理が容易な利点があります。
しかし、基本的に木材は湿気に弱く通気性が必要です。よもぎ蒸しは、粘膜吸収するため衛生面が重要であり、木製椅子は雑菌の繁殖に懸念があります。
プラスチック椅子
プラスチック製の椅子は一般的に利便性がありますが、よもぎ蒸しにおいては注意が必要です。
プラスチックは熱に弱く、蒸気や熱によって有害な化学物質を放出する可能性があります。よもぎ蒸しの際、椅子の内部が40分間も加熱されることで、プラスチックが化学反応を引き起こし、目に見えない有害物質が発生する恐れがあります。
特に、よもぎ蒸しは下半身の粘膜に直接蒸気を当てるため、皮膚以上に吸収されやすいとされています。
下腹部は「経皮吸収」力が強い部位であり、化学物質が吸収されるリスクが高まるため、安全性の観点からプラスチック製の椅子を使用することはあまり推奨されておりません。
黄土椅子
よもぎ蒸し用の黄土椅子は、他のプラスチックや木製の椅子と比較して、約80倍もの遠赤外線を放射すると言われています。黄土は酵素を豊富に含み、加熱することで多くの遠赤外線を発するのです。その効果は、岩盤浴にも匹敵し、身体を芯から温めるのに非常に効果的です。
この黄土には、自然な殺菌、浄化、解毒作用があり、衛生的な使用が可能です。黄土の陶器を温めることで、体を芯から暖める効果も期待できます。
しかし、黄土椅子には座った時の硬さや冷たさを感じること、座面の小ささといったマイナス面も考慮すべきです。また、扱い方によっては割れやすい特徴もあるため、扱い方には注意が必要です。
よもぎ蒸しの効果をより求める方にはおすすめと言えるでしょう。